信頼性を高める「独自ドメイン」とは?個人事業主に必要な理由

Table of Contents

こんにちは。
つくば市で3人の子育てをしながらウェブと印刷物のデザイナーをしている、Le Pont Designの佐々木です。
つい数日前まで暑かったと思ったら、一気に寒さが増してきましたね。

さて、
「SNSや無料のホームページサービスで十分じゃない?」
個人事業主や副業をしている方からよく聞く疑問です。
手軽に始められるツールは魅力ですが、長期的に信頼を築き、安定した集客をするには独自ドメインが欠かせません。
実際に、独自ドメインを持つかどうかで、仕事の受注や集客に大きな差が出た事例もあります。

1. 独自ドメインとは?(まずは基本を理解しよう)

独自ドメインとは、あなただけが所有できるWebサイトの住所のようなものです。
たとえば、

無料サイト:yourname.wixsite.com/sitename

独自ドメイン:yourname.com

無料の方は、どこのサービスを利用しているのか一目瞭然ですね。
一方、独自ドメインは名だたる企業がそうであるように、あなた専用の住所。
多くの人が後者に信頼感を持ちます。
さらに、独自ドメインを持つことのメリットがあります。
それは、“info@yourname.com”のようなメールアドレスを作れること。
よりプロらしい印象を与えられます。

基本の仕組みを知りたい方は、
👉サーバーとドメインって何?WordPressを始める前に知っておきたい基礎知識

2. なぜ個人事業主や副業に独自ドメインが必要なのか

名刺代わりになる「信頼感」

副業や個人事業を始めたばかりの頃は、「SNSや無料ブログで十分では?」と思う人も多いでしょう。
しかし、お客様や取引先から見ると、“公式サイトがあるか” は信頼を判断する大きなポイントになります。
とくにオンライン上で誰でも情報発信できる時代だからこそ、
「本当に活動しているの?」
「ちゃんとした人なの?」
を見極める基準が求められます。

そんなとき、独自ドメインのWebサイトは“名刺以上の信頼を伝えるツール” になります。

たとえば──

《事例》
ハンドメイド作品を販売するAさん。
最初はSNSと無料ブログだけで活動していました。
しかし、イベント出店の際に
「公式サイトはありますか?」
と聞かれ、信頼を得にくい状況に。
そこで独自ドメインでサイトを立ち上げたところ、名刺やチラシにも載せやすくなり、
「事業として本気で活動しているんだ。」
と見てもらえるようになりました。

SEOに強く、検索からの集客につながる

SNSで集客していると、
「フォロワーは増えても、新しいお客様がなかなか増えない。」
と感じることがあります。
その理由の一つがSNSは“情報を流す場所”であり、“情報を蓄積して検索してもらう場所”ではないからです。

一方、Googleなど検索エンジンからの集客は、長期的に顧客を増やすうえで非常に有効です。
ただし、ここで重要になるのが “独自ドメインで運営”しているか。
ドメインには検索エンジンからの“信頼スコア”が積み上がるため、独自ドメインで運用を続けるほど、SEOの効果が高まりやすくなります。

反対に、STUDIOやWixなどの無料プランで作ったサイトには、SEO上の制約があります(制約事例は後述)。
これにより、せっかくデザインが良くても検索で見つけてもらいにくい、という状況に陥りがちです。

《事例》
個人でヨガ教室を始めたBさんは、STUDIOの無料URLでサイトを作成。
最初はSNSから集客できていましたが、検索で見つけてもらえず、新規顧客が伸び悩むことに。
無料URLではSEO対策の自由度が低かったため、Google検索で上位表示されにくい状態でした。
結局、半年後に独自ドメインでサイトを作り直しましたが、SEOの評価はゼロからのスタート。
「もっと早く独自ドメインにしておけばよかった」と後悔する結果になりました。

このように、無料プランの“手軽さ”は魅力的ですが、
「検索で見つけてもらう。」
「信頼を積み重ねる。」
という点では、早い段階で独自ドメインを取得しておくほうが圧倒的に有利です。

ビジネスの資産として蓄積できる

SNS投稿は、どんどんタイムラインの奥に流れてしまい、過去の実績や想いが見えづらくなります。
一方、独自ドメインのWebサイトは“情報を蓄積できる場所”です。
投稿した記事や実績、お客様の声などは、サイト内にストックされ続け、検索で見られる可能性が高まります。

たとえば、「●●教室 つくば」で検索されるように記事を書く。
すると半年、1年後でもその記事が検索経由で新しいお客様を呼び込んでくれる。
つまり、更新を重ねるほど“集客力”が育っていくのが独自ドメインの強みです。

また、独自ドメインを使っていると、URLや記事データをそのまま引き継げます。
リニューアルやデザイン変更を行っても積み上げてきたSEO評価を失わずに継続できるというメリットも。

《事例》
フリーでライター活動をしているCさん。
独自ドメインでブログを運営し、実績紹介や仕事への考え方を少しずつ発信していました。
最初はアクセスも少なかったものの、1年ほど継続するうちに記事がGoogle検索で上位表示され、
「ブログを見て依頼しました。」
という問い合わせが増加。
今ではサイト自体が営業ツールのような存在になっています。

このように、独自ドメインで育てたWebサイトは、あなた自身の“信頼の証”であり、長期的なビジネス資産です。
SNSのように埋もれていく情報ではなく、確実に価値を積み重ねていける。
これこそが、個人事業主や副業で活動する方にとって、独自ドメインを持つ最大のメリットといえます。

3. 無料サービス(Wix・Studioなど)との違いを知ろう

最近では、WixやSTUDIOなどを使えば、誰でも手軽にWebサイトが作れるようになりました。
テンプレートも豊富で、ドラッグ&ドロップで直感的に編集できるため、
「まずは無料で試してみたいな。」
という方には魅力的に見えるでしょう。
しかし、“無料”にはそれ相応の制約やリスクがあることも知っておく必要があります。

無料プランの主な制約

「SEOに強く、検索からの集客につながる」の事例でも触れましたが、無料プランには以下のようなデメリットがあります。
・URLが長く、SEO評価が下がるだけでなく、ブランド名を覚えてもらいにくい。
・URLにサービス名が含まれることで ブランド性や信頼性が下がる。
・SEO設定(メタディスクリプションやOGPなど)に制限がある。
・広告が自動で表示され、プロ感を損ねてしまう。
・サービス終了や仕様変更でデータが失われるリスクがある。(例:ペライチの無料サービス廃止)

これらは一見小さな違いに思えますが、ビジネスとして見ると大きな差になります。
たとえば、URLが長いだけでも「公式サイト」という信頼の印象を与えづらくなるのです。

さらに、無料プランの多くはSEO対策に必要な細かい設定ができず、Google検索からの流入を伸ばすことが難しくなります。
実際、
「SNSでは反応があるのに、検索からは全然見つけてもらえない。」
と悩む方も少なくありません。

一方、独自ドメイン+有料サーバーで運用するWordPressサイトは、デザインの自由度に加え、SEO設定・データ管理・ドメイン資産の継続性といった面で圧倒的に有利。
サイト自体が“あなたのビジネスの信用と資産”として育っていきます。

4. 独自ドメインを取得するメリット

プロらしさ・信頼性が増す

独自ドメインは、あなたのWebサイトに「きちんとした印象」を与えます。
たとえば、URLがyourname.comのように屋号のみで構成されていると、
「この人は事業としてしっかり活動している。」
と信頼してもらいやすくなります。

逆に、無料サービスのように 〇〇.wixsite.comのようなURLだと、どうしても“趣味サイト”のように見えてしまうことがあります。

名刺やチラシに印刷したときの見た目にも差が出ますし、メールアドレスを独自ドメインで統一すれば、ビジネス全体の信頼性がさらに高まります。

「Webサイトを持つ=信用の可視化」。
独自ドメインは、あなたの活動を“事業として見てもらう第一歩”です。

長期的なSEO効果

独自ドメインは、検索エンジンからの評価を積み上げていくことができます。
一度立ち上げたサイトは年月を重ねて記事を増やすほど、ドメインの“信頼度”が上がり、検索順位やアクセス数の安定につながります。
一方、無料プランはドメインが共有されているため、自分の努力が他の利用者の評価に影響されることも。
独自ドメインを持っていれば、記事を投稿するたびに“あなたのサイトの信頼スコア”が積み上がっていきます。
すぐに上位表示されなかったとしても、続けるほどに“資産として育つサイト”になるということです。

事業の成長に合わせて継続利用できる

独自ドメインのもうひとつの大きなメリットは、“ずっと使い続けられる”ということ。
副業からスタートして屋号や事業内容が変わっても、同じドメインを引き継げばSEO評価をそのまま残すことができます。

たとえば、
・「個人教室」から「小規模スクール」へ成長した。
・「ネットショップ」から「実店舗」も展開した。
といった変化があっても、ドメインを変えずにブランディングを継続できます。

これにより、長年の活動履歴が検索結果にも反映され、「信頼できる歴史のあるサイト」として評価されるようになります。

一度取得した独自ドメインは、あなたの“デジタル拠点”。
サービスが変わっても、サイトデザインをリニューアルしても、そのドメインがある限り、あなたの事業の軸は変わりません。

5. 独自ドメインの取得方法(初心者でもできる手順)

独自ドメインの取得は、思っているほど難しくありません。
大まかな流れは以下のとおりです。

① ドメイン名を決める

ビジネスの顔になる部分です。
たとえば「lepont-design.com」のように、屋号やブランド名を使うのが基本。
短くて覚えやすく、誤字されにくい名前を意識しましょう。


💡ポイント
・将来的な事業拡大(例:店舗追加やサービス拡張)の可能性も見据えて決める。
・なるべくハイフン(-)や数字を多用しない。
・日本語ドメインよりも英字ドメインのほうが扱いやすい。

② ドメインを販売しているサービスで取得する

主なドメイン取得サービスには、
「お名前.com」
「ムームードメイン」
「XServerドメイン」
などがあります。
希望する文字列を検索し、「.com」「.net」「.jp」などの末尾(ドメインの種類)を選んで購入します。
費用の目安は、年1,000~3,000円程度。
条件によって永年無料というケースもあります。

💡選び方の目安
・「.com」…最も汎用的で信頼されやすい
・「.jp」…日本のビジネス向けで、国内企業らしい印象
・「.net」…IT系やサービス系に多い

③ サーバーとドメインを紐づける

取得したドメインは、ホームページを置く「サーバー」とつなげて初めて使えるようになります。
サーバー契約時に「ドメインを同時に取得」できるプランを選ぶと、設定がスムーズです。

💡おすすめ
WordPressを使う場合は、「エックスサーバー」「ロリポップ!」などの国内サービスが人気です。
初心者でもマニュアルやサポートが充実しているため安心ですよ。

6. まとめ|「信用」と「資産」をつくる第一歩

独自ドメインは、単なる「URL」ではありません。
あなたのビジネスの“住所”であり、“信頼の証”です。

無料URLでは、サービス側の都合で突然消えたり、広告が表示されるリスクがある一方、独自ドメインでは、あなた自身の手でブランドを育て、資産化していくことができます。

・信用を築くために → 名刺・SNS・チラシに載せても“しっかりした事業者”という印象に。
・資産を育てるために → 更新を重ねるほど検索エンジンに評価され、SEOが積み上がる。

「お金もかかるし、まだ早いかな。」
と思う方も、自分の事業を“続けていく意志”があるなら、独自ドメインの取得がおすすめです。


Le Pont Designでは「ぼんやりしたイメージをカタチにする」をテーマに活動しています。
WordPress やデザインについて相談してみたいという方がいましたら、お気軽にお問合せください。
時間の許す限りお話をしながら、お客様の考えをカタチにするお手伝いをさせていただきます。

Le Pont Design

このコラムでは、Webデザインや働き方など、当サイトを少しでも身近に感じてもらえるようなお話をお届けします。

Contents