個人事業主がWebサイトを持つべき理由|SNSだけでは信頼を得られない?

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こんにちは。
つくば市で3人の子育てをしながらウェブと印刷物のデザイナーをしている、Le Pont Designの佐々木です。
皆さん、SNSはどのくらいやっていますか?
私は休憩のつもりで開いただけなのに、ついつい長時間見てしまっていつも反省しているところです。
今回はそんなSNSとWebサイトにまつわるお話です。

1. なぜ今「Webサイトの必要性」が問われているのか

SNSだけに依存する個人事業主が増えている背景

InstagramやX(旧Twitter)など、SNSは無料かつ発信力が高いことから個人事業主に人気の集客ツールです。
SNS集客を謳う様々な広告も頻繁に流れており、検討したことがある方もいるのではないでしょうか。
しかし、その結果「とりあえずSNSで発信していれば大丈夫」と考える人が増え、Webサイトを持たないケースが少なくありません。

SNS集客の限界とリスク

SNSは拡散力に優れる一方、以下のリスクを抱えています。

①アルゴリズム変更で急にリーチが落ちる
SNSは常にアルゴリズム(表示の仕組み)が変化しています。
たとえば、Instagramで以前はフォロワー全員に届いていた投稿が、ある日から「一部の人にしか表示されない」状態になることがあります。
実際「これまで順調だったいいね数や問い合わせが半分以下に落ちた」という事例も珍しくありません。
つまり、自分の努力や発信内容に関係なく、プラットフォームの都合で集客力が左右されるリスクがあるのです。

②アカウント凍結や乗っ取りで資産が失われる
SNSアカウントは、基本的に「借り物」です。
規約違反の疑いや乗っ取り被害にあうと、突然ログインできなくなることもあります。
「ある日突然、ビジネス用アカウントが凍結され、これまで積み上げたフォロワーや投稿がすべて消えてしまった」という事も。
何年もかけて築いた顧客との接点が、一瞬でゼロになってしまうのは大きなリスクです。

③情報がタイムラインに流れてしまい、過去の実績が埋もれる
SNSは基本「新しい投稿が優先的に表示される」ため、どんなに丁寧に作った投稿や実績紹介でも、時間が経つと目につきづらくなります。
過去のお客様の声や作品紹介、実績一覧などは、探そうと思ってもスクロールを延々と繰り返さなければ見つけられません。

2. 個人事業主がWebサイトを持つべき3つの理由

信頼性の証明になる

SNSのみでは、上記のようなリスクだけでなく、「本当にこの人に頼んで大丈夫かな?」という不安を完全に払拭するのは難しいものです。
その点、Webサイトがあることで、以下のような安心材料ができます。

・事業内容やサービス内容が整理されて掲載されている
・プロフィールや経歴、実績が一覧で確認できる
・料金表や利用規約、プライバシーポリシーなども明示できる

これは「オンライン上の会社案内」や「信頼証明書」の役割を果たし、初めてのお客様にも安心感を与えます。

検索からの集客が可能になる

SNSは「フォロワー」や「投稿の勢い」に依存しますが、WebサイトはGoogle検索から集客できます。
例えば、

「つくば市 ネイルサロン」
「ハンドメイド アクセサリー 通販」
「副業 ライティング依頼」

と検索されたときに、自分のサイトが表示されれば、新規のお客様に出会えるチャンスが広がります。
検索をする人というのは、すでに「買いたい・依頼したい」と思っている見込み客です。
SNSのように日々更新しなくても、その方たちへ向けて24時間365日、自動集客してくれる仕組みとなります。
(ただし、Googleのアルゴリズムも定期的に変更されるので調整は必要です。)

情報を資産として積み重ねられる

SNS投稿は時間が経つと流れてしまいますが、Webサイトの記事や実績ページは蓄積され続ける資産になります。

・過去のお客様の声を一覧で掲載
・制作実績をジャンルごとに整理
・Q&A記事やブログ記事をコツコツ追加

こうしてページごとにまとめていくことにより、見やすく整理された状況を保ちながら、「この人は長く活動していて信頼できる」というイメージもプラス。
しかも記事が検索にヒットすれば集客の幅が広がる、まさに長期的なブランド強化の仕組みとなります。

3. SNSとWebサイトの役割分担を考える

SNSは「拡散」・「交流」の場

SNSの最大の強みは「人とのつながり」と「拡散力」です。

・フォロワーやシェアによって、新しい人に知ってもらえる
・コメントやDMで気軽に交流できる
・写真や短文で活動の「日常」や「雰囲気」を伝えやすい

つまりSNSは、初めて出会う人に存在を知ってもらう入り口であり、ファンとの交流やコミュニティ作りに最適です。
ただし「情報の鮮度が命」で、投稿が流れてしまえば見てもらえなくなるという弱点があります。

Webサイトは「信頼構築」・「受注導線」の基地

一方でWebサイトは「情報をきちんと整理して伝えられる場所」です。

・事業内容やサービスを体系的にまとめられる
・実績やお客様の声をアーカイブ化して掲載できる
・事業内容やサービスを体系的にまとめられる

SNSから興味を持って訪れた人に、「この人なら信頼できる」「ここに依頼しよう」と思ってもらう決め手になるのがWebサイトです。
また、SNSが一時的に使えなくなっても、Webサイトがあることでビジネスを継続できます。

つまり、

SNS → 知ってもらう・好きになってもらう(拡散・交流)
Webサイト → 詳しく知ってもらい、申し込みにつなげる(信頼・受注導線)

と、役割を分けることで、SNSだけに依存せず、安定した集客の仕組みを作ることができます。

4. これからWebサイトを作るなら押さえておきたいポイント

独自ドメインで「本気度」を伝える

 「lepont-design.com」のような独自ドメインは、お金をかけている分、完全無料のWebサイトに比べて事業への本気度が伝わります。
(Studioなどの無料版は広告が入ってしまうため、すぐに判別できます。)

お問い合わせフォーム・LINE連携で導線を確保

Webサイトから直接問い合わせができるフォームはもちろん、LINE公式アカウントとの連携も重要。
気軽にやりとりできるだけでなくリピーター客につながりやすくなります。

ブログやお知らせで「更新性」をアピール

定期的な更新があると「活動している事業者」と認識され、信頼が増します。

5. まとめ|SNSは入口、Webサイトは信頼の土台

SNSは便利ですが、環境の変化に左右されやすいもの。
一方でWebサイトは、長期的に残り続ける「デジタル資産」です。
「SNS=出会いの場」「Webサイト=信頼を築く拠点」と役割分担すれば、安定した集客と信頼性を手にできますよ。


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